早朝、自宅周辺を散歩している時の事です。朝の清々しい空気を吸い、野鳥の鳴き声に耳を傾けながらの散歩は本当に心が癒されます。犬を連れた村の方とあいさつを交わしました。その際「鳥の写真はまだ撮
っているのですか」と訊ねられたのをキッカケにしばらく立ち話をしました。その方との会話を要約すると、村の南側にある自分の水田で付近で最近、オオハクチョウを見かけた。この季節、ハクチョウはシベリア方面に渡っているところから、何かの原因ではぐれたのではないか。ただし、移動してもうそこには居ない事も考えられる。その場合、「南の池」辺りにいるかも知れない、と教えてくれました。

 冬は大潟村周辺にはたくさんの渡り鳥が越冬のため飛来します。ハクチョウも村のあちこちで見ることが出来、珍しくはありません。しかし、この季節に・・・・・・となると何か理由があるはず。「カメラをもって様子を見てきます」と言って別れました。
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 午後、先ず「南の池」に行ったところ、いました。白い優雅な姿から「件のオオハクチョウ発見か?」と胸が躍りましたが、良く見ると「見慣れた」コハクチョウでした。羽にケガをしたらしく、ここ数年この池で越冬する姿を目撃してきました。泳いだり、羽をバタバタ動かすことは出来るようですが、飛ぶ事は出来ません。幸い大潟村は豊かな自然環境や餌になる落ち米などが豊富で、野鳥には恵まれた環境のはずです。北に帰ることが叶わないコハクチョウにとって、ここは「終の棲家」なのです。優雅にくつろいでいますが、たった1羽で生きている姿に「無限の孤独」を感じてしまいます。
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 時々バタバタと羽ばたいたりはするものの、陸に上がって具合が悪そうな羽の部分をくちばしで触る仕草を続けています。スコープでのぞいても、黒ずんでいるのが見て取れます。骨折でもしたのか、あるいは酷い傷でも負ったものなのか。痛々しい限りです。
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 また様子を見に来る事にして、田んぼに車を走らせました。延々と広がる水田風景。ここぞ、とおぼしき方角に向かってもオオハクチョウを発見する事が出来ません。四駆とは言え、突然農道が水路でストップという事もあるため今日は諦めました。帰り際、酒のつまみにする「ミズたたき」に使うサンショの葉を手に入れて帰宅しました。
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