8月4日、お世話になった民宿「三国荘」は、冬のスキーシーズンが主な営業期間かも知れません。しかし、いわゆる「おばあちゃん」が家族のように利用客に接し、もてなして頂いた事は本当に頭が下がるほどうれしく思いました。
 たまたま高校生の運動部が同宿していました。彼らの試合終了が遅れたようで、夕食時間は高校生を優先したい為、私たち「山友会」の夕食は遅れても構わないか、との話。そこは大人、どうぞどうぞと譲ってあげました。

 遅い夕食後、私は汗まみれのシャツや手ぬぐい、登山用品をせめて水洗い程度でも、とうろうろしていると、「おばあちゃんん」が見かねて洗濯機に入れてくれました。又、他の会員もざっと水洗いし軒先に衣類を干したところ、夜遅く土砂降りの雨。朝、一晩中燃やし続けた乾燥室に洗濯物が取り込まれていて乾いていました。心遣いに一同大いに感動。私は亡き母のことを思い浮かべていました。

 起床後、気になっていた天候は晴れ。2年前に悪天候で断念した「谷川岳」挑戦が出来そうです。
「苗場スキー場」は、かつてワールドカップの取材をした思い出の地。感慨深いものがあります。丁重にお礼を言いながら「三国荘」を後にし、2年ぶりに谷川岳へ向かいました。

 新潟から群馬県へは長い長いトンネルを抜けます。
ひっそりとたたずむ「土合駅」。ここにはまだ24、25歳の私が、谷川岳遭難救助隊発足の取材で訪れ、紙面を飾った懐かしい場所です。また日航機墜落事故を扱った映画「クライマーズハイ」の舞台にもなった場所です。事故の取材を思い返しても、胸中複雑な感情を抱えたままの「土合駅」との再会でした。

 私たちはゴンドラで「谷川天神平」へ。到着してみれば薄いガスがかかり、周囲の山々は何も見えず、見通しも良くありません。もっとも地元高校生たちも学校登山で私たちの前を登るということもあり心配はありません。

 普通はゴンドラを降り、次いでスキー用のリフトで上部を目指す、となるところですが、そこから登山開始。
標高1千㍍付近から谷川岳頂上1,977㍍までの山歩きは結構厳しい。前日ほどの苦しさは感じなかったものの、そこは天下の「谷川岳」。きつい山登りには違いありません。時おり現れる急峻な岩場の登り、これはきつい反面山の醍醐味もありました。何よりここでも深い霧が周囲の景観を隠し、期待した山並みは見えずとても残念。頂上直下の「肩の小屋」からさえ頂上も見えず、登った頂上からも四方何も見えず、という結果。「また来い、ということかな」との声も聞かれました。

 恒例通り、頂上で記念撮影。風が強い上に冷たいため、昼食は少し下がった「肩の小屋」近くで取りました。30分ほどの休憩後、下山開始。「二つの山を登ったという達成感と、もう苦しい想いはしなくても良い」との感情からか下りは足取りも軽い。少しガスも薄くなり、上越の山々の一部が見えてきました。

 「谷川岳ロープゥエー駅」まで下り、冷えた生ビールで喉を潤した瞬間は、まさしく「命の水」か、と思いました。

 今夜の宿は、谷川岳の下をくぐり抜ける長いトンネルを通り新潟県に。前回お世話になり、是非また行きたいと思っていた念願の民宿「雲天」です。

 7月下旬の豪雨のつめ跡が、至る所に残っていました。道路も路肩が流され通行止めになっていましたが、訳を話しどうにか「雲天」に到着。先ずは汗まみれの体を風呂でさっぱりと。

 やがて夕食。アユの塩焼きあり、ワラビやキノコ、漬物など大皿の山菜料理は期待を裏切りません。
経営者夫妻、と言ってもおじいさんとおばあさんは、「大潟村から又来てくれた」と、大変喜んで頂いたことが何よりも印象的でした。

 こうして「大潟村山友会・県外登山」は事故もなくスケジュールを消化しました。
お世話をして頂いた「長岡ハイキングクラブ(とは言っても日本山岳会所属のベテラン揃いです)」の方々のご尽力には頭が下がりました。それもこれも交流という実績があって初めて成し得たものでしょう。
いつの日か、再会できる日を期待しています。

 本当に今回も楽しい山旅でした。



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