「大潟村山友会」恒例の行事「春山登山」で、北秋田市「森吉山」の樹氷を見に行ってきました。
 午前7時、10人の会員が大潟村公民館を4台の車に分乗し、森吉山・阿仁スキー場を目指しました。今回初めて参加したYさんは、村が所有する大型バスのドライバーで、山友会に入会したばかり。もう一人若手のEさんは、女性会員Eさんの息子さんで、今回は珍しい親子参加が実現した形です。会員の皆が会への入会を薦めたのは言うまでもありません。

 樹氷が見られる蔵王や八甲田山と並び、森吉山の樹氷も素晴らしく、「モンスター」と言われるくらい巨大な樹氷群を見ることが出来ます。残念な事には経営上の理由から、麓の阿仁スキー場と中腹をつなぐゴンドラの運行が危ぶまれている事です。幸い今冬はどうにかゴンドラが運行され、阿仁スキー場も営業することが出来ましたが今後、新緑から高山植物の森吉登山シーズンを迎えるにあたり、不安は否めません。

 途中、私たち4人は一行と別れ、秋田内陸線「阿仁前田駅」前の肉屋に寄り、煮込み用の馬肉と馬刺しを買い込みました。山友会恒例山の定番料理「煮込」に使うためです。

 9時過ぎには、ゴンドラで中腹の「山頂駅」に降り立ちました。そこは一面雪に覆われ、まさに冬山でしたが、例年より気温が高いように感じました。春先特有の硬く凍った雪です。新雪状態ならスノーシューやかんじきを着用しないと山に入れませんが、日中の気温で溶けかけた雪が、夜間の寒さで凍るため、登山靴やゴム長でも入山可能です。所によってはアイゼンがあれば、と思うような斜面もありました。
監視員がいる管理事務所で山の状況を聞き、入山届を提出し、ストックを借り山頂を目指します。空は快晴に近く、風もなく絶好の山日和。歩き始めてほどなくしてジワリと汗ばんでくるのが分かります。久しぶりの山歩き、ゆっくりゆっくりと歩を進めます。

 ゴンドラ駅に近い「樹氷の森」付近では、すでに樹氷が崩れ始めていましたが、5合目から山頂にかけては、まだまだ樹氷群が健在で、見事なモンスターぶりを見ることが出来ました。もっとも今後は1日毎に溶け始めるとは思いますが、監視員は「天候がひと荒れすれば、まだまだ樹氷を見る機会はありそうだ」と話していました。
10時半には途中にある「森吉山避難小屋」に到着。建物の2階部分まで積雪があり、避難小屋はまだすっぽり雪に埋もれています。不要の荷物を小屋に置き、さらに山頂を目指します。

 冬期間積雪のため、山頂へは最短ルートで登ることが出来ます。その分傾斜がきついのでは、と思いました。辛い思いをしながら山を登る行為とは何だろう、と自問自答。辛いことや苦しい事の連続。頑張りぬいて、最後に達成感や幸せが待っている感は、人生のようだと思いました。そう考えると、自然に足が軽くなるような錯覚を覚えました。周囲の視界も良く、大潟村も見えます。時おり呼吸を整えながら最後に一気に頂上をめざしました。
時計は11時3分でした。

 さすがに頂上には、身を切るような冷たい風が吹き寄せ、急ぎ脱いだ防寒着をまとわないと立ってはいられません。360度の展望は素晴らしく、北に八甲田連峰、岩木山、白神山地や南に鳥海山、秋田駒などが見渡せました。
例年だと余りの冷たさに、頂上での記念写真撮影後は直ちに下山するのですが、今日は20分程度滞在することが出来ました。

 下山中は冷たい向かい風でしたが、森吉山の魅力をたっぷりと眺めながら撮影を楽しんで来ました。メンバー一行からは独り遅れてしまいましたが、今冬のラストチャンスだと思い、心ゆくまで冬の森吉を堪能しました。
避難小屋まで下がり、小屋で暖を取りながらの昼食。馬刺しと、赤ワインと味噌で煮た温かい馬肉が美味。小屋で一緒になった3人パーティの一人の方から「『大潟村日記』を見ていますよ」と言われ、うれしい出会いに感激も。

 また今回の森吉山では、見ごろの樹氷が素晴らしいことはもちろんですが、溶け始めの樹氷も捨てがたい魅力があると発見。若者だけが美しいのではない、熟年や老年にも魅力があることと同じかも。
過ぎゆくものの美、とでもいうのでしょうか。



           ゴンドラ頂上駅から5分ほどの地点。
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           <頂上から少し下がった地点。右中央に森吉避難小屋が見える>
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            <森吉山山頂で>

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