真冬の大潟村に、東京・新宿の「歌声喫茶ともしび」がやって来る、というので私も会場の「ホテルサンルーラル大潟」へ行ってきました。
 今回のイベント「うたごえ喫茶ともしびinサンルーラル大潟」は、出前うたごえ喫茶というところでしょうか。ホテルが今年から、村の温泉施設「ポルダー潟の湯」や「道の駅おおがた」などと共に、新たに「株式会社」としてスタートするにあたり、これまでとは違う新鮮な催し物を、と企画されたものです。

 「ともしびin大潟」は、午後2時開演。休憩をはさんでの2時間、童謡や懐かしのメロディーフォークソングなどを歌い継ぐ「うたごえ喫茶」です。デザート3種フルーツ添え、ソフトドリンク付きで料金は3,500円です。当日は大潟村に限らず、近隣の八郎潟、男鹿、三種町などから90人以上が参加しました。

 会場の宴会場に足を踏み入れて驚きました。参加者のほとんどが50歳から60歳以上の高齢者ですが、その9割が女性でした。これは平日の午後という時間設定の影響かも知れません。ステージには東京の「ともしび」から派遣されたピアノ演奏者と男女2人の司会者が進行役を務めます。曲目は参加者のリクエストによって決まり、テーブルの各席には歌集が用意されているため、歌うのに困ることはありません。今日は秋田らしく「青い山脈」で幕を開けました。

調べてみると、うたごえ喫茶は新宿の料理店がロシア民謡を流していたところ、客が一緒に歌い出したのが始まりとか。
労働、学生運動の高まりにつれ歌声喫茶が続々と誕生しました。その数は全国で100軒を超えたといいます。
しかし、うたごえ運動の退潮につれ、ほとんどの店が閉店しました。その後、何回かうたごえ運動が蘇りました。
今では一般の喫茶店が特定の日に歌声喫茶となる例もあるそうです。それだけはなく、はとバスやローカル鉄道などが「うたごえ喫茶」を運行している、ともいいます。いつも満員状態で、かつての歌声喫茶を経験した年配者たちの根強い人気がこれを支えているのだそうです。

 私は歌声喫茶へは行ったこともなく歌も下手ですが、小さいころ歌った懐かしい童謡や、耳に親しんだ歌を歌う心情は十分理解できます。今は高齢者たちが皆で歌えるような、心を打つ詩や優しい歌が無いのです。家に閉じ籠っているより、大きな声で歌うことは生きがい対策だ、などというレベルを超え、心身ともに癒し効果があるはずです。

 会場の参加者からは、「カラオケよりは、皆で歌えるところが最高」とか「お父さんから解放された感じ」。「楽しかった。青春にかえったよう」。中には「今でも上京した時はともしびへ行くので・・・」という三種町からの男性。「昔、村の男性コーラスに入っていたので・・」という大潟村の男性。「ピアノも良いけど、アコーディオンとかギターの伴奏がいい」など様々な感想、意見が聞かれました。
また、「ホテルサンルーラル大潟」の工藤恒博支配人は、「高齢者が元気になって、楽しんで欲しい。機会があれば会場提供に努めたい」と話してくれました。

 何人か知り合いの方を見かけましたが、歌っている時の表情がそれはそれは生き生きとしていて、本当に青春に帰ったかのような素敵な顔になっていました。




           <会場のテーブルには7、8人づつ。デザートやソフトドリンクがが並んでいました>
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           <司会、進行も務める「ともしび」スタッフ。歌も本当にうまかった>
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