2010.12.17 入植者魂
 前夜の山友会総会後の懇親会は、ホテルの2次会まで参加し、心を開いた会話が飛び交う一夜でした。
目覚めるともう8時、今日は炭の窯だしの日です。
 作業用の衣服に着替えて身支度。
「飲んだら、乗るな」の決まり通り前夜、車はホテルの駐車場に置いて帰ったため、朝食も取らずに徒歩で車を取りに家を出ました。

 気温は零度前後でしょうか。辺りの景色も一変し、一面雪で真っ白です。新聞配達の車のわだちがくっきりと残る雪道を歩いているうちに、身も心もすっきり。自分の歩いてきた足跡が点々と続く朝の風景でした。
気温が下がり、新雪が積み重なると根雪になります。これですっかり冬の装いが整ったことになってゆきます。

 今シーズン、村にとっては初めての雪景色。炭窯へ行く前に写真撮影をしようと毎年訪れる撮影ポイントの「菜の花ロード」へ車を走らせました。いつもは結構せっかちに走る村のドライバーも、今日は慎重にゆっくりと走っていました。私も一年振りの雪道運転のため、カーブや一時停止の際には慎重に路面の反応を確かめながらの運転です。

 身を切るような寒さの中で数枚、白く雪に覆われた直線道路と桜の木など、ブログとホームページ用の写真撮影をしました。風が強かったせいか、木の枝に雪がかかる写真にはならず、撮影はほどほどにして炭窯に向かいました。

 窯の前には真っ赤に燃える炭を囲み、すでに7人ほどの会員が集まっていました。作業前、こうして暖を取りながら世間話に花を咲かせるのもいつも通り。
「ハタハタはもう漬けたか?」とか「今年の豆の出来は悪かった」などの会話から、その年の収穫の具合や、出来不出来がもたらす影響などを推し量ることが出来るのです。

 さて作業の中身は、2つの炭窯から炭を掻き出し、新たに材木を入れるといういつものスタイルです。
しかしこの作業は、厳しい寒さの中、舞い上がる炭の粉と、生木のためずっしりと重い松やポプラ、アカシアなどの木材を運ぶという3重苦の、まさにきつい労働です。
八郎湖の水質浄化のためとは言え、そのボランティア精神には頭が下がります。
特に窯の中に入り、炭出し作業に当たる人の苦労は、真っ黒になった顔からも容易に察しがつくように、並大抵ではありません。私にはまだまだとても出来そうもない作業です。
「入植者魂」の現れ、と言っても良いのかも知れません。

 10時のお茶受けには、女性会員たちが持ち寄った沢庵、赤カブの漬物や羊羹、お菓子が並びました。
風が無いだけに、身を切る冷たさはありませんが、そのうちにちらほらと雪が舞い始め、やがてすっかり雪模様となってゆきました。
そんな様子を、小屋の中で眺めながらすするお茶と沢庵の味は格別でした。
「いい風情だね。お茶も美味いし、これだからつらい作業も続けられるし、止められない」と誰かがしんみりと・・・・・。
「人は同じ環境の中では、同じことを思うのだ・・・」と。

 今年最後の窯出し作業は昼過ぎに終了。例年はこの後忘年会ですが、新年会をする予定だということで本日はこれにて解散。

 家に帰り、用意をして村の温泉へ駆けつけました。炭の粉で汚れた顔を洗い流し、湯に浸かりゆっくりと体を温めました。指の節々や体が筋肉痛。

 寄る年には勝てそうにありません。


          炭の粉が舞い上がり真っ黒になる
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         <お茶請けのモチを焼いて・・・。漬物も>
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         <雪が舞っても炭小屋の中は大丈夫。のんびりとくつろぐ>
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