朝9次過ぎ、友人と連れ立って八森町の八森漁港へ写真撮影を兼ねて買出しに行ってきました。
何を?・・・・って。勿論「ハタハタ」です。
 ここ数日、地元新聞やTVでは「季節ハタハタの第一陣本県へ」とか、「季節ハタハタ本隊接岸」などの見出しやアナウンスで賑わっています。外国の軍隊でも押し寄せてきたかのような物言いに驚きました。
また移住直後は「季節ハタハタ」とは?と正確な意味を理解できず、不思議な表現だと思っていました。
その後、やっとこの言葉の意味が解り、今ではこの季節になると心待ちするような有様です。
少しでも買わねば・・・・と落ち着きません。
「ハタハタ」は県民にとっては昔からの重要なタンパク源と同時に、その味覚と合わせて重要な風物詩なのです。

 そんなわけで今日の八森行きとなりました。
漁港付近の岩礁では、寒風の中でハタハタを釣る大勢の釣り人が列をなして竿を出していました。
ご苦労なことです。
漁港のあちこちでは、漁師たちやその家族たちが船の陰で風を避けながら捕れたハタハタを網から外す作業に追われていました。
カッパに身を包み、顔をすっぽり覆った特有のスタイルが、いかにも漁師然として漁港特有の雰囲気に包まれていました。鉛色の雲間から差し込む光、大小の船。そりゃ~もう興奮してきます。
そこに加えて、捕れたばかりでまだピチピチ跳ねる大量のハタハタ。
北島三郎の歌う演歌が聞こえてきそうな世界にしばし陶酔します。

 大潟村から車を飛ばせば、わずか30分ほどでこんな風土を堪能できることが、何よりも幸せだと感じました。
そんな思いでカメラを構え、作業中の漁師たちと言葉を交わしていると寒さも忘れます。
冬の保存食品として大量のハタハタを買い求めようという人たちもいました。
何ヵ所かでハタハタの魚体を見比べて「値段交渉」をしますが、これが楽しい。
もっとも、たいていは売り手の言いなりに落ち着くのが相場です。おまけはハタハタの量で・・というのが現実。キロ千円前後が平均でしたが、今年のハタハタは5年魚も混じり、魚体が大きいため浜値が下がらないのだそうです。立派なブリコ入りのハタハタ2㌔以上を2千円で買って帰りました。

 今日は予定がびっしり。午後から大潟村写真クラブの写真集出版の打ち合わせに出席です。
すでに作品がカラーで掲載された印刷見本も出来ていました。

 写真集には会員の出身地も掲載することに決めていました。大潟村は、日本全国から入植した農家から成り立っています。その特徴を表すためには、名前の後に出身地を併記することが重要です。
その表記を巡り面白いやり取りがありました。
1つは合併に伴い、住所が変わってしまった事でした。かつてのふるさとにこだわると、新しい住所表記はふさわしくない事例があるからです。例えば「新潟県新津市」から入植した方は、「新潟市」出身となってしまいます。合併により、今は新津市は存在しないのです。
もう1つは私の場合。父の出征中、私は戸籍上では旧合川町にある父親の実家で生まれました。
私の一家は終戦後、二ツ井町に移り、それ以後も私は父の転勤で小学校、中学校で転校をしました。
現在、旧合川町は北秋田市となっていますが、出身地としての実感もなければ思いもありません。
にもかかわらず出身地として表記することに強いこだわりを抱きます。
他の会員たちの中にも、同じような迷いがありました。結局、私の場合は「北秋田市(旧合川町)」とすることで妥協することにしました。

 さて夕方からは近所の友人Sさん宅に招かれ、ハタハタづくしの夕餉となりました。
ハタハタは小さいころから慣れ親しんだ味覚ではありますが、秋田を出て過ごした社会人時代は、帰郷した時以外はほとんど食べなくなりました。母も亡くなり、ハタハタの秋田らしい調理法が分からずに過ごしてきました。
今夜は友人の奥さんの焼き方、煮方を見せて頂き、味わい尽くすという好機に恵まれました。
さっぱりした塩味の「焼きハタハタ」と、昆布出汁のネギと豆腐の「ハタハタ鍋」。
お蔭様で、ふるさとの味覚をお腹いっぱい味わい尽くす「口福」な夜でした。
明日は見よう見まねで、食べよっと!


            <ハタハタの水揚げ。全部生きています>
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         <網にかかったハタハタをはずす作業。冬の漁港の情景>
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         <雲間から差し込む光が美しい漁港の風景>
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            <写真集「詩季」の一部>
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         <友人宅の正統ハタハタ鍋>
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         <手前が薄塩で焼いたハタハタ。ブリコがいっぱい入っています>
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