2010.11.04 ポプラの受難
 山が無く、広大な水田が広がる大潟村で、防風林としての松やポプラなどの樹木は、この村によく似合い、大陸的な風景を作り出しています。
 青空をキャンバスに、雄大なタッチを思わせるポプラは、大潟村に似合いの木の1つです。
しかし今、そのポプラや松の木が少しずつ姿を消しています。

 干拓後入植者を迎えてから、村は防風や景観などの理由から様々な樹木を植えてきました。
春先、桜並木でその名を知られている「菜の花ロード」の桜は、入植者たちが記念に植樹したものです。
村内のあちらこちらで見かける黒松は、防風の役割を果たし、今では「村の木」になっています。
しかし、干拓地としての影響からか木の根が深く伸びない、と聞くことがあります。
その結果、これらの木が風に弱く、倒れやすいと言われています。
特に松は、マツクイムシの被害で枯れたり、防除の為伐採されたりしています。

 また、例えば桜。桜の名所と言われてる地域では、樹齢百年近い木があります。大潟村は干拓後半世紀にも満たないので、そのような事はないにしても、土壌の影響からか根の張りが悪く、生育がよくありません。風にも弱く、倒れやすいのです。
ポプラも例外ではありません。数年前、秋田県が台風に襲われたことがありました。
実際の台風被害はたいしたことはなかったのに、意外な被害をもたらした、という記録があります。
強風で国道沿いのポプラが大量に倒れ、交通の障害となり、電線をなぎ倒し、長時間にわたって停電する原因となった、とも言われています。ポプラとは無関係ですが、水田が潮風の影響を受け、大変な不作に見舞われたとも記録されています。
このため、村では現在、事前に電線近くのポプラを「危険木」として業者による伐採作業を進めています。

 たまたま今日、村の中心地でその作業を目にし、伐採の前と伐採後の風景を記録として撮影しました。
根元から切られてしまったポプラ。間もなく切られてしまうポプラ。
村民の安全な生活の為には必要不可欠な「危機管理」です。いたずらに情緒的な感情は持ちませんが、
入植以来の村の景観が、また一つ失われてゆきます。


              <葉が落ちて寒々しいポプラですが、新緑の頃は緑豊かな木です>
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         <これから伐採されるポプラ。重機で支えながらチェンソーで根元を切る>
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        <伐採後、切断されて運び出される。どうするか分らない、と作業員>
        CIMG3776_convert_20101104214058.jpg




         <地下1㍍しか根が張らない為、倒れ易いという>
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