2010.10.10 里山を歩く
 日曜日、早朝に電話が鳴りました。電話のベルには少し過剰反応し、緊張します。
 多分それは、新聞社勤務の影響ではないかと思っています。
24時間体制の宿直勤務、待機中はいつ鳴るか判らない電話を待つ緊張感。
深夜の呼び出し電話など、いつも1本の電話から始まること多かったからでしょうか。
退職して6年も経過したのに、電話のベルに対する警戒感は、現在も和らぐ気配はありません。

 幸い今朝の電話の主は、山友会の斉藤さん。
山友会の先輩でもある庄司さん所有の山に、こちらで言う「サワモタシ」がびっしり生えているので、キノコ採りをしようという誘いでした。
今日中に片付けなければならない用事が頭をかすめましたが、キノコ採りの誘惑には勝てず、同行する事にしました。

 朝8時半、庄司さんを含めて6人が公民館前に集合。軽トラなど4台に分乗し、三種町にある山へ向かいました。
村から一直線に伸びる道の両側はイチョウ並木です。葉が一部黄色に染まり始めています。ギンナンの実が多くなりすぎ、樹が裂けたり倒れそうになっていました。

 30分も走るとそこはもう深い山の中。一部の樹木は紅葉が始まり、秋は確実に山の麓まで下りてきています。つい1ヶ月ほど前、ミズの実を採りにきた頃に比べてもすっかり秋が深まり、アケビも紫色に熟れ、口を開けていました。

 キノコの菌が植付けられた原木には、本当に「サワモタシ」がびっしりと生えていましたが、こんな見事な光景は生まれて初めて見ました。キノコを採るより写真を・・・とはやる気持ちを抑えて撮影した写真です。
本当はもう少し大きく成長してから採ったほうがよい、という事でしたが、大きくなりすぎても虫がついたりする為、むしろこれくらいが食べるには手頃だと、キノコ採りのタイミングを庄司さんから教わりました。

 私は全くのズブの素人、キノコを採るのも遅いのですが、他の方々は皆山菜採りのベテラン揃い。
キノコを見つけるのも早く、カゴ一杯に採った方もいました。
山のミズは実も大きく成長し、ミズの実採りも皆で楽してきました。

 久し振りに訪れた山の空気はオゾンが豊富な為か、とても気持ちが良く、落ち着きます。
山の幸を十分頂戴した上、木立の中まで歩く気分は爽快そのもの。

「山は、本当にいいねー」と、田舎暮らしの喜びと幸せを噛みしめながら午前中一杯、里山でゆったりとしたひと時を過ごしてきました。

 色づき始めた里山で、高齢の方々がキノコに限らず、花や樹、生き物や世相について語る言葉に耳を傾けながら散策する事は、この上なく楽しく、気持ちが癒されます。

 数日して、キノコが大きくなった頃、また山へ行きます。
今晩はもちろん、キノコを醤油と酒だけで煮て頂きました。

 最高に美味!



       <気の合った同士、里山の空気に触れただけでご機嫌でした>
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              <原木にびっしりと生えた見事なキノコ>
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              <販売目的ではなく、楽しみで栽培された庄司さんのキノコ>
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       <「サモダシ、またはサワモタシとヒラタケ(白いキノコ)。醤油と酒だけで煮ます>
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